大工村

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山・木・大工の豆知識の記事

~ からからつみき ~で遊んでみませんか?

こんにちは(*^-^*)/

「木育」という言葉を知っていますか?

海外では産まれてすぐの赤ちゃんに木のおもちゃをあげたり、小さな頃から木に触れさせたり,,,、と、自然に木と触れ育っていく環境を推進している国もあるそうです(*^^)v

 

しかし、この「木育」という言葉は、2004年の日本・北海道にて生まれました。

その後、2006年に「森林・林業基本計画」の中で閣議決定された言葉でもあります。

 

木育とは、単に木が好きになって、木を暮らしに取り入れればいいというものではありません。

木を使うことと環境を守ることがつながっていることをしっかりと理解する必要があるんだそうです。

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とはいっても、

 

「環境を守る?」

「木を取り入れる?」

 

なんて考えたことはないですよね...(^^ゞ

そこで、大工村では、身近なところから「木育」を暮らしに取り入れていけたらいいなと思い、

『からからつみき』

を宮崎県から取り寄せました!

いつものDIYスタヂオにていつでも遊べるようにと用意したんです(●^o^●)

3コンテナ分2400ピースほどあるかと思います\(◎o◎)/!

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からからつみきは、宮崎県の杉の木を使った蒲鉾板の工場で産まれました。

 

 

 

 

 

蒲鉾工場の娘さんが幼い頃、蒲鉾板の端材を使って、高く積み上げたり、椅子や小さな家具を作ったり、絵を描いてみたりと自然に遊びに使っていたそうで、何にでも利用できるこの小さな板は『魔法の板』だったんです(^v^)

 

そんな『魔法の板』から産まれた、からからつみき。

大工村では、DIYスタヂオで遊んでもらうのはもちろん大歓迎なのですが、幼稚園、保育園等未就園児対象にて、無料で貸し出しも致します!!(^O^)/

多くの子どもたちに、この木との触れ合いを楽しんで頂きたい。

 

また、『木育』の言葉、意味を少しでも知って欲しい。

そんな願いも大工村にはあります(●^o^●)

木に関してはスペシャリスト揃いの大工村メンバーのイチオシ!→→『からからつみき』(@^^)/

 

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みんなで、協力して大きなお城を作ったり!\(^o^)/

 

一人ですんごいものを作ったり?!\(◎o◎)/!

自分より高ーーーい塔を作ってみたり!

 

崩れたときのカラカラってする柔らかい、木同士が醸し出す自然な音色は、とても心地の良い音です。

子どもだけでなく、大人もなんだか懐かしいような...癒しの効果もあるんじゃないでしょうか。(^^♪

 

からからつみきは楽しいなって思ってもらえたら、私たち大工村のメンバーも嬉しいですし、木を植えたその昔の職人さん達も嬉しいはずです(*^_^*)

 

『からからつみき』について、少しでも知ってもらえましたか?(^v^)

 

まずは、いつものDIYスタヂオにからからつみきはご用意してありますので、遊びに来て下さいね(*^^)v

 

 

 

 

 

大工道具シリーズ ~げんのう~

ようこそ大工村へ!

前回(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/06/post-955.html )に続き、大工道具のご紹介。

今回は「げんのう」です。

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釘を打つための鉄製の道具で、「とんかち」「かなづち」「ハンマー」とも言われています。

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「げんのう」は、かなづちの中でも、片方が平らで、もう片方がわずかに丸みがあるものをさします。へぇー、そんなふうになっていたっけ?と思う方もいらっしゃるでしょう。日常生活で、大工道具をじっくりと見ることはほとんどないでしょうが、ぜひこの機会に少しくわしく道具を知っていただければと思います。げんのうとは、漢字では「玄翁」。なんと、この道具を考え出したお坊さんのお名前だとも言われています!

げんのうの、平らな面では釘を打ち、丸みのある面では釘打ちの最後の仕上げのひと打ちに使います。なぜ最後の仕上げを丸みのある面でやるのかというと、表面に打ち跡が残らないようにするため。

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ハンマーが、打つだけでなく、抜く作業もできるのに比べて、げんのうは打つことに特化した道具なのです。打ち跡がつかないようにという、日本人の職人の細やかな気配りを感じませんか。

 

電動工具の普及で、現在の大工さんの間ではほとんど使われなくなってしまったげんのうですが、みなさんの周りで、げんのうにこだわっている大工さんがいるかもしれませんよ。

 

また、大工道具に興味のある方へお勧めしたいのが、神戸にある「竹中大工道具館」です。げんのうも、さまざまな種類がずらりと展示されていて、圧巻です。家族連れで楽しめるので、ぜひ行ってみてください。http://www.dougukan.jp/

大工村エッセイ ~断捨離のススメ②~

ようこそ、大工村へ!村長のノリです。

先回(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/05/post-951.html)に続き、住宅の断捨離についてお話させていただきます。

先回は、子どもが自立した後に家を売りたいと思っても、大きな家は売りづらいので、「減築(家を狭くし、効率のよい暮らしにシフトすること)」をしませんか、というご提案でした。

・住み慣れた家を離れる必要がない

・建て替えよりも安くすむ

・採光・痛風環境が改善できる

・メンテナンス費用や光熱費などが節約できる

などのメリットがあります。

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減築には一部解体で済む場合から、構造や基礎から変更しなければならない場合まで、ケースはさまざまです。また、耐震リフォームも耐震知識、家の基礎構造を熟知している専門家でなければ進められません。まずは、信用できる業者を探して、相談してみることから始めましょう。私たち大工村は誠意を持ってご相談に応じます!

 

減築と合わせて進めていただきたいのが「耐震リフォーム」です。新しい耐震基準が施行された1981年(昭和56年)より前の住宅は、阪神・淡路大震災でも、熊本地震でも、大きな被害が確認されています。ご自分の家が、古い基準で建てられている方は不安がおありでしょう。

耐震リフォームには自治体からの補助金が出ますので、みなさん、地元の役所に問い合わせてみてください。静岡県からは「TOUKAI-0(倒壊ゼロ)」の補助金が出ます(http://www.taishinnavi.pref.shizuoka.jp/toukai0/)。

 

減築は、耐震リフォームをする絶好の機会です。減築して不要になった土地を売却し、その金額を耐震リフォームにあてるということも、できます。

同じ紙で、大きいサイコロと小さいサイコロを作ったと想像してみてください。強いのはどちらでしょうか。そうです、小さいほうが強いのです。

無垢材のお話④ ~木の表情 その1~

ようこそ、大工村へ!先回( https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/06/post-956.html)に引き続き、無垢材の4回目です。

無垢材の魅力は、その表情にもあります。人間と同じように、自然の中で育った木だからこその個性をいくつかご紹介します。みんな違うからこそ、選ぶ楽しさも二倍、三倍!愛着が持てる木がきっと見つかりますよ。
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★濃淡

淡かったり、濃かったり、赤みがかかっていたり、白っぽかったり...。木の濃淡には同じものはありません、同じ木でも違うんです。ですから、同じ木でも板状につなぐと、そこにも微妙な濃淡が現れ、豊かな表情がつくられます。

床材に使う場合など、面積が広くなればなるほどこの濃淡による印象が変わってくるので、施工事例などを見て雰囲気をつかむのもお勧めです。

 

★木目

木目とは、表面に現れる模様のこと。年輪や、水分などを吸い上げる導管などの並び方によって変わってきます。濃淡と同じで、同じ木でも同じ木目にはなりません。

切り出した丸太をどう切るか、によっても木目は違ってきます。年輪が並行な木目は「柾目(まさめ)」と呼ばれ、年輪が山形や筍形になるのを「板目」と呼ばれます。「柾目」は丸太から取れる量が限られるため、高価になりますが、木目がきれいに揃っているのは本当に美しいですね。

 

木の年輪の間隔は、「1/fゆらぎ」とも言われています!

「1/fゆらぎ」とは、自然界に存在する、一定のようでありながら不規則な"ゆらぎ"のことで、人間を心地よく、安らかな気持ちにさせてくれるのだそうです。ろうそくの炎の揺れ、小川のせせらぎの音、蛍の光り方、木漏れ日、心拍間隔などがあげられます。

木がやすらぎを与えるのも納得がいきますよね。そしてその木の年輪の間隔にも1/fゆらぎが存在するというわけです。

無垢材の表情のお話は、次回に続きます!

 

無垢材のお話③ ~自然塗料について~

ようこそ、大工村へ!先回( https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/05/post-949.html )に引き続き、無垢材の3回目です。

    

無垢材の床材は、汚れや傷、日焼けから守るために、塗料でコーティングします。化粧の下地と同じで、塗料は地味ながらもとても大切。種類もいろいろあります。"スギに適した~""ヒノキ専用~"などとうたっている塗料や、万能塗料というのも出ています。

     

塗料には、最低限の性能基準というものがありません。私たち大工村は、無垢材の風合いを邪魔しないもの、そして、環境のことを考え、植物油を中心に作られた「自然塗料」をお勧めしています。自然塗料のメーカーとしては「リボス」「オスモ」「アウロ」などが有名です。

     

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リボス」は環境対策先進国ドイツのメーカー。自然成分の中にはアレルギー性や毒性を持つものもあるため、リボスではそうした成分を使っていません。なめても安全な油にこだわり、"自然素材塗料"ではなく"自然健康塗料"と名づけています。ドイツのエコテストでも上位の成績を誇っているのです。

    

こうした安全性のほかにも「耐久性」や「経年変化」もチェックしたい項目です。経年変化まで見せてくれるところは少ないかもしれませんが、「DIY-studio」の木塀(天竜杉の赤味)は、リボスの"タヤエクステリア"で白く塗ってあります(写真参照)。実際にどんな感じかを、来て確認していただくことができますので、お気軽にお越しください。

   

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