住宅ローンの選び方のポイント
特に30代で組む場合は注意が必要。
今後の生活費の上昇・教育費・老後の生活資金などの出費が見込めるもとのバランスを検討したうえで住宅ローンを組むべきです。
目先の金利・建築計画の予算、住宅会社の紹介などから簡単に選ぶものではないのが住宅ローンです。
人生の中で大きな資金が必要となるものが3つあります。
1つ目は、30代から40代で購入する不動産。最も大きな金額となるといわれています。
2つ目は、子供が経済的に独立するまでにかかる教育費。第一子の誕生が 30代前半と仮定すると、高校入学~大学卒業までの7年間の間に大きなお金が動きます。
3つ目は、老後の生活資金。
住宅ローンを選ぶことにあたって3つの大きな資金がどのような関係となってくるか説明します。
まず、住宅購入時に30歳夫婦、子供2人(3歳・0歳)と仮定。
住宅購入価格が3,000万円とし3,000万円のローンを35年(金利2%)で組んだとします。
すると、毎月の返済額が、約10万円となります。
【子供の教育費】
| 幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 合計 |
| 公 | 公 | 公 | 公 | 570万円 |
| 公 | 公 | 公 | 私 | 727万円 |
| 公 | 公 | 私 | 私 | 969万円 |
出典:(平成18年度「子供の学費調査」文部科学省)
仮に公立幼稚園→公立小学校→公立中学校→私立高校という進路をたどった場合、18歳で卒業するまでに、727万円がかかります。
これを、0歳から18歳までの1ヶ月あたりでは、約3.4万円。二人であれば、6.8万円となりますね。
最後に老後生活資金。
老後が65歳退職時から始まると考えると、男性であれば79歳まで、女性であれば86歳までの平均寿命で考えることができます。
単純に夫婦で14.5年の生活期間があり、毎月の生活費が20万円とすると、20万円×12ヶ月×14.5年=3,480万円の生活費が必要となります。
国民年金による収入がお互い80万円あったとして、80万円×夫婦2人×14.5年=2,320万円の収入。それでも、1,160万円が不足します。
この不足分は現役世代のうちに準備しなければいけない。
では、準備はいつできるかということですが、子供の教育がひと段落してからしか考え付きませんよね。
事例では、子供が高校を卒業したときからが勝負です。
58歳から65歳まで7年間で1,160万円を準備しなければいけません。毎月13.8万円の貯蓄が必要となるのです。これは、かなり非現実的な金額となってきます。
30歳で35年ローンを組んだ場合、住宅ローン返済が月10万円、教育費が6.8万円と計算すると、2つで16.8万円の出費となります。
ローンは必ず払わなければならない。教育は受けさせてあげたい。さらに、教育が終わった時点から退職までに、毎月13.8万円の貯蓄が迫ってくる...
一般的なケース(子供の教育は高校まで)での計算ですが、大学への進学を希望した場合や購入不動産の価格が大きな場合などは、より注意が必要になります。
以上のことから、住宅ローン選びのポイントは、借入金融機関や借入金利などの細かい点を注意するのではなく、ご家族の人生設計(ライフプラン)に見合った金額の借入額の検討が最も重要なポイントとなります。
住宅を購入する際には、住宅費用と子供の教育費・老後生活資金の3大資金を検討したうえで住宅ローンを検討されることをお勧め致します。


