ようこそ、大工村へ!先回( https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/06/post-956.html)に引き続き、無垢材の4回目です。
無垢材の魅力は、その表情にもあります。人間と同じように、自然の中で育った木だからこその個性をいくつかご紹介します。みんな違うからこそ、選ぶ楽しさも二倍、三倍!愛着が持てる木がきっと見つかりますよ。
★濃淡
淡かったり、濃かったり、赤みがかかっていたり、白っぽかったり...。木の濃淡には同じものはありません、同じ木でも違うんです。ですから、同じ木でも板状につなぐと、そこにも微妙な濃淡が現れ、豊かな表情がつくられます。
床材に使う場合など、面積が広くなればなるほどこの濃淡による印象が変わってくるので、施工事例などを見て雰囲気をつかむのもお勧めです。
★木目
木目とは、表面に現れる模様のこと。年輪や、水分などを吸い上げる導管などの並び方によって変わってきます。濃淡と同じで、同じ木でも同じ木目にはなりません。
切り出した丸太をどう切るか、によっても木目は違ってきます。年輪が並行な木目は「柾目(まさめ)」と呼ばれ、年輪が山形や筍形になるのを「板目」と呼ばれます。「柾目」は丸太から取れる量が限られるため、高価になりますが、木目がきれいに揃っているのは本当に美しいですね。
木の年輪の間隔は、「1/fゆらぎ」とも言われています!
「1/fゆらぎ」とは、自然界に存在する、一定のようでありながら不規則な"ゆらぎ"のことで、人間を心地よく、安らかな気持ちにさせてくれるのだそうです。ろうそくの炎の揺れ、小川のせせらぎの音、蛍の光り方、木漏れ日、心拍間隔などがあげられます。
木がやすらぎを与えるのも納得がいきますよね。そしてその木の年輪の間隔にも1/fゆらぎが存在するというわけです。
無垢材の表情のお話は、次回に続きます!