大工村

住まいるマネー塾のマネー講座
長期金利の決まり方-2
長期金利の決まり方を、少し長い目で見ていきます。

経済活動が活発になって、会社の業績も良くなり、インフレが起きると、金利も上昇していきます。

しかし、景気が停滞しているのに、インフレが起きることもあります。
この時もインフレを抑えるために金利は上昇します。

そして、景気を良くするために、様々な財政出動をして、国債を増発すると、国債の供給が増えるため、金利が上昇しないと誰も買ってくれません

見方を変えると、国の財政が厳しくなるので、金利が上昇するとも言えます。

このことを「財政上のリスクがあるので、リスクプレミアムが金利に上乗せされた」と言います。

以上のように、長期金利は、

実質の経済成長率 + インフレ率 + リスクプレミアム 

の3つの要素で決まっていきます。

・現在は景気が悪化していて、経済成長率が低下しています。
金利低下
・しかも、インフレ率はナイナスです。
金利低下
・景気対策のために、財政出動が行われ始めました。
金利上昇

と言うことで、
「財政出動が国債の増発」と言う形で現れ始めると、長期金利は上昇していくと考えられます。