2012/10/24
こににちは、FP鈴木です。
日経新聞によると、国土交通省が「住宅ローン減税の延長・拡充案を、政府税制調査会へ提示した」とのこと。
9月初旬の報道では、年末残高に対し、控除率2%で、減税期間15年間の減税枠が1000万円規模と、大盤振る舞いの内容でしたが、実際に提案された内容は、数年前の減税規模と同程度になる模様です。
2012年 2013年 2014年案
減税期間 10年 10年 10年
借入残高
控除率 1% 1% 1%
減税枠 300万円 200万円 500万円
消費税 5% 5% 8%
年末に5000万円のローン残高があった人は、1%控除で50万円の所得税が軽減(達しない人は一定額の住民税軽減)されるわけですが、
そもそも50万円も税金を払っている人は少ないわけで、そうなるとこの拡充策は実質の対策になりません。
また、国土交通省は住宅購入時の登録免許税や、印紙税、不動産取得税の非課税化を要望しているとのこと。
毎年恒例の年末の"翌年度の税制改正論議"で議論するようですが、"ねじれ国会"や"衆議院選挙"しだいでどうなるか検討がつきません。
政治の不安定は、庶民の生活も不安定にします。
※2014年以降は、2500万円の住宅であれば、3%増税で消費税増税インパクトは75万円となりますが、所得が多い人にとっては、減税規模拡大のほうが"美味しそう"。