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フラット35Sの金利優遇を拡充検討
日経新聞によると、国土交通省が来年度以降の、住宅ローン「フラット35」の金利優遇措置の拡充の検討をしているとのこと。

「フラット35」は国の機関である、住宅金融支援機構が取り扱う住宅ローン。


そして、省エネ、耐震性能、バリアフリー性などの一定条件が認められる住宅には、「フラット35S」の名称で、金利が優遇されています。

このフラット35Sの金利優遇は国の景気対策とも絡んで、毎年一定期間の優遇措置がとられています。

現在は、3.11大震災の復興を後押しする目的で、今年10月31日まで(予算枠に達すれば早期終了)に申し込めば、5年間0.7%優遇、その後15年間または5年間0.3%優遇が得られる「フラット35Sエコ、金利Aまたは金利B」タイプがあり、

また来年3月末申し込みで終了する「フラット35Sベーシック、金利Aまたは金利B」として、10年間または5年間0.3%優遇するタイプがあります。

※いずれも一定の住宅性能条件をクリアした場合に申し込み可能。詳細はこちら


国土交通省は、来年4月以降についても、住宅建築の下支えをするため、来年度予算に金利優遇を要求するようです。

その拡充策とは・・・10年間、金利優遇幅を0.5%。但し借入額は2000万円まで。


※来年3月までに「フラット35Sベーシック、金利A」で2000万円を35年返済で借りた人は、基準金利が2%の場合、1.7%が10年間、その後2.0%が25年間となり、支払利息は総額721万円。

 来年4月以降で新優遇措置が使えると、1.5%が10年間、その後2.0%が25年間となり、支払利息は総額681万円。

 優遇がない場合は、782万円。

 新優遇措置の方がお得ですが、2000万円を超える借入額については優遇措置が使えないようですので、しっかりとした試算が必要です。また、金利が上昇するリスクも検討する必要があります。