大工村

住まいるマネー塾のマネー講座
固定金利は保険
先日、日経新聞に「住宅ローン 固定金利が賢明?」と題して、変動金利のリスクについて書かれた記事がありました。

「将来の金利上昇リスクを考慮すると、長い目で見た場合には固定金利を選んだ方が賢明」と話されるFPも多くいます。

この記事で"面白い"と思ったのが、

●住宅ローンの固定金利が変動金利よりも高い分は、いわば「保険料」である。

と言う点。

「なるほど」と思いました。

変動金利は、金利上昇リスクをとる一種の"賭け"。
金利が上がらなければ、リスクに見合った「リターン」が得られるが、上がれば「ロス」を被る。

固定金利は、目先の負担を多くしてでも、将来の金利上昇リスクを避ける「保険」が付いている。
その保険料の分だけ、金利は高い

火災保険や自動車保険に加入するのは、将来事故や火事で大きな負債を背負うリスクを避けるためです。
結果として、一度も事故にもならず、火事にもならなかったと言って「保険に入って損した」と思う人はマレでしょう。

保険に入っていたおかけで、安心して暮らすことができたからです。

住宅ローンもこれと同じで、「変動」「固定」を金利の負担だけで論じられないと、言えます。

固定金利は、保険によってリスク発生を抑えると言う「安心」を得て、生活設計を立てやすくしてくれます。