2009/12/14
長期金利と言えば、「新規発行の10年もの国債の金利」が代表されます。
そして、住宅ローンの"固定金利"は、「新発10年国債金利」を参考に決まっていきます。
※変動金利は、日銀の政策金利によって変動します。
では、長期金利はどのように決まっていくかと言うと・・・
ちょっと難しい話になりますが、金利の決まり方を理解することで、住宅ローンの固定金利の動きについても理解もできるようになります。
長い目で見れば、長期金利の水準は、日本の「名目経済成長率」に近くなります。
名目経済成長率=インフレ率+実質経済成長率
経済成長率とは、新たに生み出されたモノやサービスの"付加価値"の合計額の増減率のことです。
付加価値は、言うなれば「会社が新たに生み出したものの合計」です。
と言うことは、少々乱暴ですが、日本の会社の全体の成長率が、経済成長率を表すことにもなります。
では、投資家の立場から言うと、
・長期金利=国債に投資して儲ける方が得なのか、
・株式に投資して儲けるのが得なのか、
と言うことにもなります。
どちらかが一方的に得であることが起きると、得でない方は誰も買わなくなりますので、市場が存在できなくなります。
長い目で見れば、国債の金利と経済成長率は近づいても、短期では金融・経済活動の波によって、損得が発生しますので、株が上がれば、
株を買って国債は売られ、金利が上昇することが起きます。
・景気回復(経済成長率上昇) → 株を買う(株価上昇)
→ 国債を売る(国債価格下落) ⇒金利上昇
・景気悪化(経済成長率低下) → 株を売る(株価下落)
→ 国債を買う(国債価格上昇) ⇒金利低下