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先日、社協さんとの水害勉強会で、ある大工さんとこんな話をしました。
「水害復旧で床下を乾かす時、基礎の形がシンプルだと作業がめちゃくちゃスムーズだよね」
実はこの一言に、長く住み続ける家をつくるための「本質」が隠されていました。今日は、プロの間でも「なるほど!」と盛り上がった、基礎と構造のお話を共有します。
「風が通らない!」復旧現場での気づき
水害に見舞われた際、一番の課題は「いかに早く床下を乾かすか」です。
ここで明暗を分けるのが、基礎の形状です。
複雑に入り組んだ基礎は、空気の逃げ道がなく、湿気がこもってしまいます。復旧作業でも「ここに風が通らない!」と苦労することが多いのです。
一方で、例えば「OMソーラー」のような空気集熱式の家は、もともと床下に空気を流す設計のため、基礎が非常にシンプルに作られています。こうした家は、万が一の時も風が通りやすく、圧倒的に乾かしやすい。つまり、「メンテナンス性の高い家」は、有事の際の「復旧力」も高いということなんです。
構造計算をすると、基礎は自然とシンプルになる
では、どうすればそんな「風通しの良い基礎」になるのでしょうか?答えは、正しく「構造計算」を行うことにあります。
「えっ、複雑な方が頑丈なんじゃないの?」と思われるかもしれません。
でも、実は逆なんです。
無理のない、素直な構造計算をしていくと、柱や壁の配置が整い、それを支える基礎も自然とシンプルにまとまっていきます。反対に、構造に無理がある家ほど、それを補強するために基礎が迷路のように複雑になってしまいます。
「もしも」のためは、「ふだん」のため
基礎がシンプルで風通しが良いということは、水害の時だけでなく、日々の暮らしにも大きなメリットがあります。
床下の湿気がたまらない: シロアリや腐食のリスクを抑え、家が長持ちします。
点検がしやすい: 床下潜っての点検もスムーズ。異常にすぐ気づけます。
たとえ水害リスクが低いエリアにお住まいの方でも、この「基礎のシンプルさ」は、30年、50年と家を守るために欠かせないポイントです。
これから家を建てる方は、プランを作成してくれる方へ「基礎の形はシンプルですか?」「床下の風は通りますか?」と聞いてみてください。
そんな一言が、あなたの家を「もしも」の時にも強い家づくりへと導いてくれるはずです。

