大工村

大工村公式ブログ
2025年11月号がリリース!〜未来新聞発行のお知らせ〜

こんにちは
いつも大工村の発信をご覧いただきありがとうございます。
『こども達のキラキラした笑顔をつくる!!』でおなじみ、NPO法人大工村です。

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今年は夏頃の大雨によって私たちの身近でも大きな被害が発生した地域がありました。その後時間が経過し、復旧しながら変わりゆく季節をお過ごしのみなさまが年末年始を落ち着いて迎えられることをだいくまんプロジェクトを推進する大工村としては、心より願っています。

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そうした被災されたお住まいの復旧のお手伝いをさせていただいた大工村の取り組みが今回発行する未来新聞の主な内容です。(2025年11月に発行分)こちらは大工村事務局や、提携していただいているお店や大工村メンバーによって配布しています。ご希望の方は、大工村事務局までお気軽にご連絡くださいね。

そして、今回の内容では、裏面に大工村メンバーのご紹介を掲載しています。災害復旧以外でも、暮らしやすい家づくり、住まいづくりはどんな時でも私たちにとって不可欠なものですね。「衣食住」という言葉の一つである「住」を形づくるのは大工さんです。でも、どんな方に頼めば信頼できて、安心な工事をしてくれるかはわかりづらく、探すのも難しそうですね?

そこで、長年静岡県西部地域で住まいづくりに携わっている大工工務店が集まる大工村のメンバーをご紹介したわけです!今回は代表者の顔写真を添えました。みなさんのお近くで、もしかしたら現場があって、工事にお邪魔しているかもしれません。もし大工村メンバーの顔を見かけたら、お声がけくださいね。

災害対策活動の充実とともに、大工村メンバーによる地域のみなさまの住まいを守っていく活用は関係が深いものでもあります。新築戸建てに限らず、リフォームやリノベーションで性能を高めた住まいを手に入れることができます!引き続き大工村メンバーと一緒に地域の住まいづくりに貢献していきたいと思います!大工村の情報をぜひチェックしていてくださいね。

住まいづくりをあきらめないで。中古住宅のリノベーションも選択肢に!

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坪単価が上がっている!新築が選択しづらい

建設業界で長年仕事をしている大工村理事長のノリさんが先日こんなことを言っていました。「私たち業界人から見ても新築が激減しています。それは、街場で足場がかかっているところを見かけることがほとんど無いところからも感じています」とのこと。軽自動車が装備を充実させ金額が底上げされたのと同じように、住宅も高性能化によって価格が上がったため、新築出来る人が減っているのでしょう。

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ノリさんが住宅価格がUPしたことで、お客様が新築を諦める理由を資金面から試算してくれました。

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<5年前(2020年)と現在の家づくり金額の比較>
1)物価高騰の影響で、資材の価格がUP
坪単価がUP→60万前後から、100万前後へ
この影響により、30坪の家は以前よりおよそ900万円〜1150万円UP

2)総額が上がった家が住宅ローンへ与える影響
月々のローン支払い金額がUP→以前より支払い金額が約30000円/月高くなる

3)住宅ローンの借入を増やしたい場合、年収は120万円くらいUPする必要がある。(返済が苦しくならないために)
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あくまでも参考の試算例ですが、新築を諦めて計画が進まない方もおられると思います。そこで大工村からの提案は中古物件のリノベーションです。新築はもちろん、大工村メンバーはこれまで建物の解体まで経験している工務店がほとんどです。その経験は中古物件を見た時に、どんな家で工事をする上で注意しなければいけないかが理解できる技術を身につけることにつながっています。

またリノベーションであれば、住宅の性能を高めた工事もしやすくなります。大工工務店と言われる人たちは、ハウスメーカーの営業マンでは分からない住宅の構造や計画を新築へ展開する技術も持ち合わせています。住まいの選択肢は新築だけではありません。技術が伴う工務店さんとなら中古住宅も理想の住まいへ変えることができます。視野を広げて予算と照らし合わせて住まいづくりを考えていただきたいと思います。

秋祭りの様子から考える、災害時のトイレの備えについて

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長く感じた夏がやっと終わり、日中も過ごしやすくなってきました。10月は秋祭りの催しが増えてきます。皆さんの地元でも開催されることと思います。遊びに行く方や運営を手伝う方など、近くに住んでいても普段は見かけない方と会う機会にもなる秋祭り。地域コミュニティづくりにも有効な行事かもしれませんね。

実は今回お伝えしたいのは、お祭りの時のトイレ問題!これが災害時の状況とちょうど重なる状況と考えられます。お祭りが行われるのは、みなさんのお近くの公会堂ですね。そこへ町民が集まり、トイレ利用で行列ができることもしばしばあるでしょう。もし、そこが災害時の避難所となったことを想像すると、同じことが起きるということが言えます。

先日視察で出かけたぼうさいこくたいでは写真のようなトイレ設備が紹介されていました。数百人規模が利用する想定で、およそ2~3日程度使える容量が備わっているそうです。こちらを利用しても、災害時にはトイレ利用を待たなければいけないでしょう。気持ちにゆとりがない時の待ち時間は、どんな人にとっても良いものではありません。避難所があるから大丈夫ではない!ことも知っていただきたいと思います。

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特にトイレは、年齢によるものや男女差があります。プライバシーの守り方についても個人によって感覚が違い、便秘になって体調を崩すかたもおられます。仮に地面に穴を掘ってトイレをしよう!と思っても道具が必要です。どうぞ、今からでもご自分にあったトイレを見つけて、準備していただくと良いと思います。

大工村では、災害時にも安心して住めるよう、自宅が避難所になる家を作る技術を持った工務店が揃っています。さらに、リフォームも得意なメンバーばかりです。気の合う工務店探しは今からでも遅くないです。ぜひ大工村のサイトでチェックしてお問い合わせしてみてくださいね。

◯大工村サイト 匠一覧(大工村メンバーの一覧ページです)
https://daikumura.com/masters/

菊川市 浸水家屋の復旧支援(2025年9月6日〜)

2025年2月に締結した「菊川市社会福祉協議会」と「NPO法人大工村」との連携協定に基づき、
9月5日に発生した台風15号による豪雨災害の翌日から、床下乾燥のためのダクトファンの貸し出し・設置、
および浸水家屋の状況診断などの復旧支援を実施しています。

今回の対応は、災害発生直後から社協と地域、そして専門家が連携し、
迅速に「住まいの二次被害防止」に取り組むモデルケースとなりました。
現地では床下の湿度や風の流れを確認しながら、家屋ごとに最適な設置方法を検討。
当NPOの技術顧問である信州大学・中谷先生が中心となり、地元の工務店・ボランティア・社協職員と協力して、
応急処置と復旧に関わる技術的な助言を行いました。

菊川市社会福祉協議会のFacebookでも、現地の活動の様子が紹介されています。
https://www.facebook.com/kikugawasyakyou?locale=ja_JP


主な活動の経過

  • 9月6日:初動対応として5世帯に計7台のダクトファンを設置。中谷助教による応急処置および乾燥指導を開始。

  • 9月7日:追加で2世帯に設置。住宅構造や湿度条件に合わせて風量を調整。

  • 9月8日:1世帯で設置を完了。床下の通風改善により乾燥の進行を確認。

  • 9月9日:1世帯で設置と既設箇所の経過観察を実施。今後の再設置や点検スケジュールを社協と共有。


今後の方針

今回の菊川市での活動は、
「地域工務店 × 社協 × 専門家」による連携協定が実際に機能した初の災害支援事例となりました。
大工村では、この経験をもとに、今後の水害発生時に備えた地域防災モデルの確立を目指しています。

また、床下乾燥の完了後も、応急修理や衛生管理、防カビ対策など、
被災後の生活再建に必要なサポートを継続して行っていきます。

引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。


NPO法人大工村
― 地域の力で、暮らしを守る ―
https://www.npodaikumura.com/

鹿児島県霧島市・姶良市 水害復旧支援のご報告

2025年8月7日に発生した線状降水帯による豪雨災害で、鹿児島県霧島市および姶良市では多数の家屋が浸水被害を受けました。 NPO法人大工村では、「地域の工務店ネットワークによる技術支援」を生かし、発災直後から床下乾燥や応急修理などの復旧支援活動を継続しています。

◆ 支援の概要

霧島市・市議有志・社会福祉協議会・ボランティアセンターの連携により、これまでの災害対応では例のない規模で送風機やダクトファンが現場に導入されました。 9月末までに多くの家屋で床下乾燥が進み、カビや木部の腐朽といった二次被害を最小限に抑える成果が確認されています。

当NPOは、技術顧問の中谷助授(信州大学)および支援制度アドバイザーの木村准教授(長岡技術科学大学)と連携しながら、家屋修理が完了するまで現地支援を継続してまいります。

◆ 主な支援の経過

8月8日 中谷助授と連携し、霧島市オバマビレッジへ床下乾燥用ダクトファン10台を送付。乾燥方法や清掃手順などの技術情報を共有。荏原製作所よりダクトファン10台・排水ポンプも提供。

8月12日 霧島市・山口市議がボランティアセンターで機材貸出管理シートと申込フォームを構築、運用開始。

8月15日・16日 NPO法人Vネットより計342台の送風機を提供。当NPO管理のダクトファンと連携運用。

8月17日 当NPOから送付したダクトファン・延長ケーブルがボランティアセンターに到着。総計約400台の機材を管理運用。

8月18日 設置完了。木村准教授による被災者支援制度オンライン説明会を開催(霧島市議・姶良市議らが聴講)。

8月20日 霧島市が防災行政無線で床下乾燥の実施を呼びかけ、新たに20件超の設置依頼。

8月22日 送風機・ポンプの無償貸出を広報。現地質問に対し中谷助授が配置指導。

8月25日〜26日 山口市議が「住宅復旧支援金の整理」「浸水後の乾燥の重要性」に関するスライドを作成・公開。

8月30日 計160台の送風機・ダクトファンが被災家屋で稼働。

9月8日 中谷助授が霧島市役所にて復旧技術に関する説明と情報交換。

9月11日 中谷助授がボランティアセンターで「水害後の次のステップ」説明会を実施(市職員・社協職員約20名参加)。

9月25日 木村准教授が霧島市訪問。支援制度の整理スライドを活用し、部署横断での情報共有の重要性を提言。

9月26〜27日 山口市議の案内で被災者宅訪問。乾燥状況や支援制度の進行状況を確認。罹災証明調査が概ね適切に実施されていることを確認。

◆ 今後の方針

大工村では、

専門家と連携した再発防止・技術共有

被災者の制度活用支援

ボランティアセンターや行政との協働体制の検証

を行い、今後の水害に備えた地域防災モデルづくりへとつなげていきます。 引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。

参考資料リンク こちら

NPO法人大工村 ― 「地域の力で、暮らしを守る」 ― https://www.npodaikumura.com/

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