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【だいくまんプロジェクト】7/21 水害対策セミナーレポート

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7/21(月)に開催された水害対策セミナー。(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2025/07/post-1096.html)

今回は、関係者が顔合わせとなったセミナーの様子を大工村 理事長のノリさんがレポートしてくれます!早速ご紹介します。

 

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みなさん、こんにちは!

先日、大工村のある株式会社カワイ(静岡県磐田市)さんにて、水害対策のレクチャーとしてセミナーを開催しました。初回ということで、防災プロジェクトを進めていく一貫でつながりができた水害対策の専門家である中谷先生(大工村技術顧問・信州大学助教授)や学生さん2名もご参加くださり、顔合わせもできました。この他に、社会福祉協議会の方や大工さん、一般ボランティアの方、そしてこの活動に興味を持ってくださったお寺の住職さん(袋井市)が出席してくださいました。

 

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セミナーの内容は、水害マニュアルを元にしたレクチャー(1時間)、その後、WSを実施しました。WSでは、参加者が実際に一般の人が水害で被災し、その後復旧していく過程で自分たちがどこの場面で活躍できるか?といった、得意なことや持っている技術など、立場を踏まえたシミュレーションを話し合いました。その後、中谷先生が推奨する水害復旧で使うダクトファンの操作を体験しました。

 

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感想として、WSの話し合いが実際の被災後に集まる方に近いメンバーが揃った印象で、立場の違いで対応できる範囲を理解しあえたのではないかと思います。

 

このセミナーは、9月以降も継続して実施していきます。大工村のメディアを通じて、備えの取り組みを多くの方に知っていただき、興味のある方に届いて欲しいと思います。

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ノリさん、ありがとうございました。大工村の防災プロジェクト「だいくまん」が一歩ずつ充実している様子がわかりました。また次回のレポートも楽しみにしていてくださいね。

 

【だいくまんプロジェクト】ぼうさいこくたい2025を視察してきます!

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こくたいと聞くとスポーツを思い浮かべますね?馴染みのあるこの言葉、実は防災のイベントとしても開催されるんです。大工村ではだいくまんプロジェクトの活動の一貫で、9月に開催される防災推進国民大会(通称 ぼうさいこくたい)を見学しに出かけ参ります。

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ぼうさいこくたいの開催趣旨である様々な方達との交流は、私たちにとってもっとも重要なことです。日本全国で同じような取り組みをなさっている方と知り合える機会は貴重なことです。

だいくまんプロジェクトでは地元の社会福祉協議会さんや工務店さんたちと連携した防災活動の形を整えています。例えば水害時の対処を想定し、他の地域の方が私たちのグループの作り方など、一つのやり方に興味を持っていただけたらぜひ取り入れていただきたいと思い、普及活動としてぼうさいこくたいに参加して参ります。

新潟県新潟市で開催されるぼうさいこくたい2025の視察など、引き続き、だいくまんプロジェクトの発信を楽しみにしていてくださいね。

 

【だいくまんプロジェクト】水害対策のプロジェクトが進行中です!

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例年より早い梅雨明けとなり、すっかり猛暑がやってきました。今後は急な雨や台風のニュースも増えてきそうです。安全に夏を乗り切るために、大工村では引き続きだいくまんプロジェクトの充実を図っています。

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今回は、災害の一つである水害対策としてのプロジェクトとして地域の各団体の方向けに開催する研修のお知らせです。この研修は、大工村の技術顧問である中谷様が提供してくださった水害マニュアルの活用に関するものです。いざという時にマニュアルを活かすために関係者が内容を理解して意識統一を図ったり、実践に即したシミュレーションをしてみたりできるといいですね。初回となる研修ですので、顔合わせを兼ねて行います。

水害時に建築のプロがボランティアとして被災したお家へご訪問する体制を整えているのがだいくまんプロジェクトです。それに対して、一般の方にはもしご自分のお住まいが水害の可能性が高いエリアの場合、予め想定される被害とその改修費を把握してくことが重要です。

関わりのある工務店さんや知り合いの大工さんがいらっしゃれば、定期点検の時などに改修内容のチェックとその見積もりを作成してもらえるか相談してみてください。被害が出た後は、工務店さんや大工さんは応急処置に周り、見積もりのための訪問に時間が取れないことが想定されます。そのためにも、災害への備えの一つとして、お住まいの点検と被災を想定した見積もりの準備をご検討ください。その見積もりがあれば、素早く保険を申請でき、改修費用の確保もスムーズになるはずです!

このような見積もりの手配といったアドバイスができるのも「水害マニュアル」の内容を理解することがきっかけとなっています。だいくまんプロジェクトの充実のためにも、建築関係者の方にさらに理解を深めていただき活用に加わっていただけるよう働きかけていきたいと思います。

今できる水害への備え。準備へのアドバイス〜中谷岳史助教授インタビュー②

前回は中谷先生(信州大学助教授)へ、水害復旧に携わるようになったご自身の被災体験談や、研究開発されていた住宅の工程管理のノウハウが活かされることにつながったというお話を伺いました。

 

今回は、復旧支援を通じて分かったことから、今できる水害への備えとして、具体的にどんな準備をすれば良いか、アドバイスをいたただきました。

 

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Q.もともと研究なさっていた住宅の工程管理の「水害復旧版」は、実際にどのように現場で受け入れられたのでしょうか?

A.私が被災した経験の話です。水害に遭って2週間ぐらいは妻も普通に過ごしていましたが、3週間目ぐらいから疲れも出て来て苦しい様子でした。そうした時、工程管理に基づいた話から「この先どうなるのか」ということが具体的にイメージできるようになったことで、みんなと同じように良くなっていく、という安心感へとつながったようです。

 

Q.気持ちが沈んでいるところへ、復旧の目処や兆しが見えるような役目をはしてくれた工程管理だったんですね!工程管理について、他にはどんな重要ポイントがありますか?

A. 予算計画の大切さです。まず、建物を建築的な診断をすることで、やみくもに壊してフルリフォームするのではなく、部分的な改修で済ますといった応急処置のメニューの幅が出てきます。これはお金につながることですね。また、行政の給付金や保険金が振り込まれるタイミングといったことも、予算計画で把握しておきたい内容です。

 

実際の復旧作業には人手と資材が必要になります。いずれもお金に関わることですので、予算計画が大切になるわけです。予算計画と工程管理の両方が整えば、多数のプロジェクトを進行させることができ、少しでも早く日常を取り戻せる方が増えることになります。

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Q.では、続いて今できる水害への備えとして心がけておきたいことや具体的な準備へのアドバイスをお聞かせください。

A.災害後の支援要求は、どんな場合でも住民の方が自ら手続きすることが基本です。災害ボランティアの要請や、行政や保険会社や工務店へ働きかけることを行ってください。

 

次に、水害復旧に役立つモノをご紹介します。

◯ダクトファン→室内に侵入した土砂は乾かしてから復旧作業することをお勧めしています。(室内の空気汚染になるカビの発生を防ぐため)床下や他を乾燥させるために利用するものです。ダクトの径は200mmがおすすめです。

(参考商品/https://amzn.asia/d/fWH2Lmv

◯洗濯用洗剤・アタックゼロ(推奨)→液体とワンハンドタイプの両方です。室内清掃で使います。水拭きでは手間が掛かり、さらに汚れが落ちにくいです。(経験上4回くらい掛かる想定)そのため、洗剤による洗浄が必須です。大容量のモノを数個ご用意ください。

室内の乾燥は、拭き掃除を行った後、ダクトファンを使うようにしてください。(空気汚染を抑えるためです)

◯ドライワイパー→長めのモノが良いです。床に溜まった汚れを全部押し出す時に使います。

◯デッキブラシ→樹脂のブラシ、1本あると便利です。

◯ジクロロイソシアヌル酸塩→プールや温泉の浄化として使われる消毒薬です。洗剤で拭き取った後の消毒として使います。

◯風呂水ポンプ→お風呂の浴槽で洗濯洗剤水や消毒液を大量に作り、排水時に使います。家中に散布する際に役立ちます。

◯低温調理器→1000wタイプ。ライフラインの中でもガスの復旧は他よりも時間が掛かるため、入浴のために活用します。これを朝から浴槽に沈めて夕方、入浴のお湯にできます。

ご紹介したものは、日常使いできるものもあります。ローリングストックしながら、ご準備していただければと思います。

 

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中谷先生、インタビューのご協力ありがとうございました。

被災経験やこれまでの研究開発の内容と水害復旧とのつながりをとても興味深くお話を聞かせていただきました。先生が提案されている水害復旧の工程管理が各地に浸透し、それによって建築工事に当たる大工さんや工務店さんが関わるプロボノのネットワークが広がっていくよう、だいくまんプロジェクトも推進していきます。今後ともどうぞよろしくお願いします!

水害復旧に対する考え方と具体的な支援について〜中谷岳史助教授インタビュー①

梅雨や台風といった雨が増える夏を迎えようとしています。急な雨や大雨の対策として、大工村のだいくまんプロジェクトでは、自然災害に備えて近隣地域の社会福祉協議会様と協定を締結し、災害ボランティア活動のネットワークを広めています。

 

そこで。今回は災害ボランティア活動の勉強会をきっかけにご縁をいただいた、信州大学助教授中谷岳史様へインタビューしました!中谷様は、現在住宅の水害復旧支援のため実際に各地の被災地へ赴き、その経験内容を研究題材とし地域の工務店さんをはじめ災害ボランティアの方々へ情報提供を通じて指導をしてくださっています。

 

それでは、早速インタビューの内容をご紹介して行きます!

 

◯中谷岳史(なかやたかし)様

プロフィールはこちら>https://nakayatakashi.net/index.html

 

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Q.こんにちは!だいくまんプロジェクトの災害ボランティア活動の充実として、水害復旧についてのレクチャーや実践のご指導をいただきありがとうございます。

 

さて、中谷先生が水害に対しての研究や復旧支援をなさるようになったきかっけを教えていただけますか?

A.きっかけは2019年、東日本台風で中古住宅として購入した自宅が床上浸水し被災したことです。被災者となり家族と共に日常生活を取り戻していくわけですが、その時にこれまで仕事で培ってきたことが日の目を浴びることにつながったんです。

 

Q.具体的に、どんなことが日の目を浴びたのですか?

A.私は、もともと大手ハウスメーカーの研究員でした。そこでは住宅の大規模なクレームとして漏水相談も経験していました。そして、実際に自分が被災した水害では、研究の中の一つである工程管理が活かせることに気がついたんです。具体的には、水害は早い段階で建物の被害状況の情報収集が必要で、その後建築的な判断の上で、改修作業対応ができる工務店さんや大工さんへ引き継がれ、復旧へと進んでいきます。この流れに、いつどこで何にどれだけの人員が必要か、費用の把握と共にまとめられている「工程管理」の考え方が活かされました。水害復旧には多くの人が必要な一方で、対応できる人の数には限りがあります。そのため、被害状況の診断や応急処置も鑑みた「工程管理」が全ての方にとって有効なものだと思っています。

 

このきっかけから、マニュアルが無い水害に対して、被災した住宅を復旧させるまでの流れを可視化すること(工程管理)が、研究開発の題材となりました。その後、私にとってボランティアで現地へ赴く目的は「標準工程を開発してプロジェクトを解決すること」となり、約5年間で150件の事例に関わらせていただきました。そのうち、被災から数時間後から復旧となる時までの数年にわたってサポートさせていただいた建物は約10件。その皆さまのデータを貴重なものとして、今日まで活用させていただいています。

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中谷先生のインタビューは後編へと続きます。次回は、水害復旧の専門家の方から、今できる水害対策のアドバイスをご紹介したいと思います!お楽しみに。

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