国土交通省の発表によると、今年4/1時点の「主要都市の地価動向報告(146地区)」によると、前回1/1時点よりも下落したのは98地区にのぼり、上昇は2地区のみだったとのこと。
今回の報告で特徴的だったのは、「大震災の影響で海沿い地区」の下落が相次いだこと。
静岡県内の調査地区は静岡駅周辺と浜松駅北側の2地区のみですので、「海沿い」地区は入っていませんが、
業界関係者から"聞いた話"では、大震災以降、浜松駅南では土地の購入契約がキャンセルになった取引がいくつもあったとのこと。
実際、私と住宅購入の相談をされた方にも、
「浜松駅南に住宅を購入をしたが、津波の不安で、不動産会社に売却の相談をしたところ、土地価格が下がり、買い手がいない」と話された方がいました。
また、「海が好きなので、一旦はオーシャンビューの土地を購入しようとしたが、津波が心配なため、キャンセルした」との話もありました。
更に、「現在は夫婦子供3人でアパート暮らしだが、実家を建て替えて2世帯で住む予定。しかし実家が海に近いため、住宅については一から検討し直し」という方もいました。
住宅購入については、従来から「地震に強い家」は当然検討対象になっていたわけですが、今回の震災により、「津波に安心な土地」探しも検討に必要な事項になりました。
津波に強い住宅は現実的ではありませんので、東海地震が予測される遠州地方に住む私たちにとっては、津波被害の少ない土地が求められます。
そして、既に住んでいる人にとっては、行政による津波対策が最優先課題となります。