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土地価格が下がった

国土交通省の発表によると、今年4/1時点の「主要都市の地価動向報告(146地区)」によると、前回1/1時点よりも下落したのは98地区にのぼり、上昇は2地区のみだったとのこと。

今回の報告で特徴的だったのは、「大震災の影響で海沿い地区」の下落が相次いだこと。

静岡県内の調査地区は静岡駅周辺と浜松駅北側の2地区のみですので、「海沿い」地区は入っていませんが、
業界関係者から"聞いた話"では、大震災以降、浜松駅南では土地の購入契約がキャンセルになった取引がいくつもあったとのこと。

実際、私と住宅購入の相談をされた方にも、
「浜松駅南に住宅を購入をしたが、津波の不安で、不動産会社に売却の相談をしたところ、土地価格が下がり、買い手がいない」と話された方がいました。

また、「海が好きなので、一旦はオーシャンビューの土地を購入しようとしたが、津波が心配なため、キャンセルした」との話もありました。

更に、「現在は夫婦子供3人でアパート暮らしだが、実家を建て替えて2世帯で住む予定。しかし実家が海に近いため、住宅については一から検討し直し」という方もいました。


住宅購入については、従来から「地震に強い家」は当然検討対象になっていたわけですが、今回の震災により、「津波に安心な土地」探しも検討に必要な事項になりました。

津波に強い住宅は現実的ではありませんので、東海地震が予測される遠州地方に住む私たちにとっては、津波被害の少ない土地が求められます。

そして、既に住んでいる人にとっては、行政による津波対策が最優先課題となります。

 

住宅エコポイント、今年7月で終了

新築ならば、30万円相当のエコポイントが得られる「住宅エコポイント」制度。

これが、「当初予定よりも5ヶ月も早く終了する」と、国土交通省は発表しました。


※住宅エコポイント・・・

  地球温暖化対策の推進及び、経済の活性化を図ることを目的として、

  エコ住宅を新築された方や、エコリフォームをされた方に対して一定

  のポイントを発行し、これを使って様々な商品との交換や追加工事の

  費用に充当することができる制度。


昨年9月に景気対策の一環で、「今年12月末までの着工分」まで延期されましたが、申請が予想以上に多くなったため、「今年7月末で打ち切る」ことに変更したようです。

似た例として、エコカー補助金は昨年9月末終了予定が、9月中旬に予算枠に達したため、突然途中で打ち切り、クレームが多発。

その後はメーカー各社が、同額のキャッシュバック等のサービスを実施しました。

家電エコポイントは、徐々にエコポイント対象家電を縮小させることで、一時的に購入が殺到した面もありましたが、エコカー補助金のようなクレームも出ず終了。


では、住宅エコポイントはどうなるでしょうか?

ちょっとしたリフォームならば、「工事着手」が申請基準となるため、7月末も間に合うでしょうが、

新築の場合は、「着工」が申請の基準となるため、現時点で設計が終了したか、ほぼ決まった方でないと間に合いません。
(エコポイント対象の、建築済みマンションなら間に合います)

予算枠を新築とリフォームに分けて、新築については、7月末ではなく当初予定通り、12月末まで実施していただきたいと思います。
予算枠を分けるのが難しければ、金額を減らして継続していただきたい。

新築の場合は検討期間が長いため、その点を考慮が必要です。


こうなると、「フラット35Sの1%金利優遇制度」も12月30日までに申し込みが当初期限ですが、怪しくなりそうです。 

経済対策決定;住宅関連は来年末まで延長
政府は、円高やデフレに対する「経済対策」を決定しました。

事業規模は9.8兆円ですが、実際に国として支出する金額(実弾;真水)は9150億円と小粒です。

この真水部分は、元々今年度予算の予備費として計上していましたので、追加の国債発行はありません。

国会審議も法律改正も必要とせず、即座に実行するためには、この方法をとらざるをえないのですが、景気対策としての効果は疑問符(?)が付くと思います。

政府は9.8兆円で、20万人の雇用と0.3%のGDPの押し上げを目論んでいます。

さて、9150億円の予備費の使い道ですが、大きいところでは・・・

・雇用創造、人材育成 1150億円

・低炭素型雇用創出産業立地 1100億円

・家電エコポイント(2011年3月末まで延長) 850億円

・住宅エコポイント(2011年12月末まで延長) 1400億円

・フラット35S金利引下(2011年12月30日まで延長) 2200億円


家電エコポイントは、「省エネレベル☆4以上」から「☆5」に限定されました。

また、住宅エコポイントやフラット35Sも含め、これらの予算は予算額が決まっています。

エコカー補助金の期限は、当初9月末まででしたが、購入者が多かったため、9/7申請分で打ち切られました。
エコカー減税は2012年3月又は4月まで

ですので、対象家電を購入したい人、住宅建築・購入を考えている人は、期限ギリギリで購入しようとせずにゆとりを持った行動が必要です。

住宅版エコポイントとフラット35S金利優遇延長へ
昨日、政府は現在の円高と株安に対して、「経済対策の基本方針」を発表しました。

景気の下支えをするための「緊急経済対策」ですが、財源が今年度予算の予備費9,200億円を使うため、規模としては小粒。

また、同日に日本銀行が発表した金融緩和策も、事前も予想されていた内容どおりだったため、
株価と為替も午前は上昇しましたが、午後の発表内容を聞いて、下げてしまいました。

そして本日31日は、大幅な株安と円高。

対策発表が遅すぎて、内容に何の驚きもない為、期待が剥がれ落ちて、逆に株価にとっても為替にとってもマイナス材料となってしまいました。

そんな経済対策ですが、家を買いたい人にとっては朗報もあります。

「住宅版エコポイント」 と 「住宅ローン「フラット35S」の金利優遇」 が延長されることになりました。
(家電エコポイントも延長)

前者の期限は「今年末までに着工した物件」、後者の期限は「今年12/30までに申込んだ人」だったのですが、これが延長されます。

具体的にいつまで延長されるのかは示されていませんが、(勝手な予想ですが)来年3月末までは延長されるのではないでしょうか。

家を買いたい・建てたい人にとっては、少しは検討する余裕ができます。
但し、予算枠があるため、ギリギリまで引っ張ると、予算枠を使い切り期限前でも、「打ち切り」宣言が出るかもしれません。
住宅版エコポイント詳細決定!

2009年度第2次補正予算で決定した「住宅版エコポイント」制度の詳細が決定しました。

詳細は、国土交通省のこちらのページをご覧ください。

対象は環境に配慮した新築と改修工事。

◆期間 
  新築 ・・・ 昨年12月8日~今年12月31日に着工した物件
  改修 ・・・ 今年 1月1日~今年12月31日に着工した物件

◆申請期限
  新築 ・・・ 来年6月30日迄
  改修 ・・・ 来年3月31日迄

◆付与ポイント
  新築 ・・・ 所定の省エネ基準を満たす住宅 30万ポイント
  改修 ・・・ 窓、壁、屋根、天井、床、バリアフリー工事に対し、
         改修規模に応じて、最大30万ポイント

◆ポイント交換商品(詳細は今後決定)
 A 省エネ・環境配慮に優れた商品
 B 全国で使える商品券・プリペイドカード
   (商品の提供事業者が環境寄付を行うなど環境配慮型のもの、
    公共交通機関利用カード)
 C 地域振興に資するもの(地域商品券、地域産品)
 D 環境寄附

◆即時交換
  ・工事終了後に受け取るポイントを、台所や浴室など、環境保護とは直接関係ない改修を、一緒(追加的)に行う場合にも使用可能。

◆ポイント交換時期

 H25年3月31日迄


今年は、エコポイント以外にも、住宅建築に対して様々な特典が用意されています。
今年住宅建築をする人はHAPPYですね!!

◆住宅ローン減税
   所得税・住民税の控除が、10年間で最大で合計600万円

◆住宅建築に関わる贈与税の非課税枠拡大
   基本・・・110万円までの贈与は無税
   H22年末までは+1500万円まで拡大
   H23年は+1000万円まで拡大
   (住宅新築と増改築のために、両親、祖父母から贈与された場合)

◆フラット35の金利優遇
   長期の固定金利の住宅ローン「フラット35」について、
   当初の10年間は、適用金利から1%優遇。
   (参考;2010/1月 21年以上の金利 2.57% → 1.57%
    2000万円を35年で借りると、200万円程度利息が軽減されます)