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住宅取得の贈与税 非課税枠拡大

来年度の税制大綱が決定しました。

既にいろいろと報道されている中で、「家を建てたい」と考えている方には朗報!

◆住宅取得の際の、贈与税非課税枠拡大。

 今年度予算の第一次補正予算として実施中の「父母や祖父母からの住宅取得の際の、贈与税非課税枠」については、500万円ですが、来年からは2年間に限って、大幅に拡大。

2010年贈与分は1500万円、2011年は1000万円に拡大されます。
 但し、2000万円以下の年収制限が付きます。


 通常の贈与税非課税枠110万も合わせ、2010年内の住宅取得のための贈与ならば、1610万円が非課税となります。

 ※現在の500万円の非課税枠の制度についてはこちらをご覧ください。


狙いは、高齢者の金融資産を景気浮揚に回し、若い世代の住宅取得を促進するため。

来年は住宅取得には以下のような様々な面で優遇されるので、家を建てるにはバツグンな時期になりますね。

 「住宅版エコポイント」制度が始まります。
  詳しくはこちら

◎住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35S」の金利が、「1%」一定期間下がりります。
  詳しくはこちら

始まりました「住宅版エコポイント」制度

先日、今年度の第2次補正予算が閣議決定され、その中に盛り込まれた「住宅版エコポイント」制度。

補正予算は国会を通過していませんが、この制度は始まりました。

国土交通省のホームページによると、

◆住宅版エコポイントのポイント発行対象については、
 「今年、12月8日以降に建築着工した住宅で、補正予算の成立日以降に工事が完了し、引き渡されたもの」を対象とするとされています。

 12/8は閣議決定された日。
 新築物件で、エコ住宅であれば、着工日が12/8以降ならば該当するわけです。
 リフォーム物件は、補正予算の成立日以降に、工事が完了し、引き渡された住宅です。

では、補正予算はいつ国会を通過するのかと言うと・・・

通常国会の開会は、年明けの1月下旬の予定です。
衆参議院で審議されて成立となると、2月の中旬くらいに成立(?)

いつまでこの制度が適用されるのかと言えば、
今年度の補正予算ですので、「H22年末 か H23年3月末まで」に引き渡されたものでしょう。

◆ポイントの対象住宅

 (1) リフォーム
   ・ 窓の断熱改修(内窓設置(二重サッシ化)、ガラス交換(複層ガラス化))
   ・ 外壁、天井又は床の断熱材の施工
    ※ 一緒にバリアフリーリフォームを行う場合、ポイントを加算

 (2) 新築住宅
   ・ 省エネ法のトップランナー基準(省エネ基準+α(高効率給湯器等))相当
   ・ 木造住宅(省エネ基準を満たすものに限る)

◆ポイントの発行方法や還元方法等制度の詳細は、まだ決まっていません。今後発表されます。

フラット35の1%金利優遇と合わせ、エコ住宅は特典が一杯です。

フラット35の金利 1%優遇
政府は「緊急経済対策」として、住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35S」の金利を、一定期間下げることに決定。

フラット35S」は最長35年間固定金利で借りられます。

このローン商品で、当初10年間は、なんと「1.0%」金利を優遇する措置です。(2010年12月末までの間に購入した人のみ適用・・・たぶん)

対象となるのは、省エネ、バリアフリー、耐震について一定の基準を満たした住宅で、新規融資の場合。

この制度は、現在は「基準によって、10年間 または 20年間は0.3%優遇」となっていますので、金利の優遇幅は大幅に拡大されます。

この1%の金利優遇により、支払利息がどの程度減るのか試算しました。

今月の融資金利で、最低の金融機関は2.6%ですので、これを参考にします。

◆2000万円(月払いのみ)を35年間元利金等返済で借りた場合・・・

  ○ 2.6%で35年間借りると 
     返済総額3048万円 月々7.3万円の支払い。

  ○ 当初10年間1.6%、11年目以降2.6%とすると、 
     当初10年間は 返済総額747万円 月々6.2万円の支払い
     11年目以降   返済総額2093万円 月々7.0万円の支払い

 返済総額は2840万円ですので、208万円の利息が軽減できます。
 また、月々の支払いも減り、教育資金などの積立にも回せます。

省エネ住宅ならばこの金利優遇が使えた上に、住宅エコポイントも付与されるかもしれせん。

現在の金利水準は、過去の金利水準と比べても、かなり低い水準にありますので、
来年住宅を購入する人には朗報です。
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