大工村

家作り用語集

た行の記事

伝導熱
伝導熱とは、物と物を触れ合わせることで暖かさを伝える熱のことを言います。床暖房やホットカーペットは、伝導熱を利用したものです。
耐震構造
耐震構造は地震力に対し、柱、梁や壁などの基本構造体を強化し、耐える設計をされた構造の事を言います。1981年以降の建築基準法では、新耐震設計として、大地震でも建物が倒壊することなく人命を守れることを最低限のレベルにしています。 耐震構造の建造物は、大地震時に構造物が崩壊しないことを前提に作られているため、部分的に壊れることを許容した構造で、強くつくればつくるほど建物は強い地震力を受け、家具等の転倒が起こりやすくなります。 耐震構造が直接揺れを受ける構造なのに対し、免震構造では揺れを土台から回避することを目的としています。 コスト的には耐震構造、制震構造、免震構造の順に高価になります。
地耐力
地耐力とは、地盤が1?あたりどの程度の荷重に耐えられるか、また、地盤の沈下に対して抵抗力がどのくらいあるかを示す指標となるのもです。  前者の荷重を支える力だけを示すものを「支持力」と言い、専門的には「長期許容応力度」と言います。沈下抑制を含む場合には、地盤の上に建つ建物の種類や形状、地下水位、地中の土質などによって変わってくるため、総合的な判断が必要です。建物を建築する場合は、地耐力に応じた基礎構造を採用することが建築基準法で義務づけられています。  一般には、3t以上の地耐力を持つ地盤なら布基礎でよく、それより弱いならベタ基礎が用いられます。造成地の盛り土部分や軟弱地盤に建築物を建てる場合は、地盤の調査をする方が良いとされています。
天袋
天袋とは、和室の押入れ上部に設けられた高さ40〜50cmの収納スペースの事を言います。押入れ上部以外の場所に作る場合は、天井から吊り下げるつくりにします。用途としては、高い場所のため、ほとんど日常的に使わない物をしまっておくのに利用される事が多いです。床の間上部の小ふすまの引き違い戸のついた棚のことも天袋と呼びます。 上のほうに設けられている天袋に対し、床面に設けられた同様の小さな戸棚は、地袋と言います。
耐震診断
耐震診断とは、現在使用されている建築物が、地震に対してどの程度耐えることができるかを診断し、耐震改修の要否を判断するものです。その建築物の図面や実地調査で、柱、梁、壁等の形状、材料などから地震に対する強さを把握し、現行の耐震基準と同等の基準(耐震改修促進法で規定)に照らしあわせ、地震に対する安全性を調べます。 日本の建築物の耐震基準は、過去の地震を教訓に何度も改正されています。1923年の関東大震災を契機に初めて耐震規定が設けられ、さらに1964年の新潟地震、1968年の十勝沖地震、1978年の宮城沖地震などにより部分的な改正がおこなわれてきました。その結果、それぞれの地震被害の現象に対処するためには耐震基準の根本的な見直しが必要となり、1980年(昭和55年)に建築基準法施工令の構造規定が大改正され、翌年(1981年)に施行されました。この新しい基準(新耐震設計法)が現在適用されている耐震基準となっています。