大工村

大工村公式ブログ
家の値段の目安について。高い、安いの基準は何ですか?

実は、先日大工村へ家づくりの問い合わせがありました!嬉しいですね。

その内容について、代表のノリさんから色々と話が聞けましたのでみなさんにお伝えしたいと思います。

 

と、言いますのも、話を聞いてみるとお客様のご質問から家づくりを計画されているお客様にとって何かヒントにしてもらえることがあるのでは?と思ったからなんです。

では、早速お伝えしますね♪

 

<問い合わせ内容>

「新築の家を計画しています。自然素材をつかって、安く家を建てたいです。相談に乗ってもらえますか?」

 

こんにちは、大工村のノリさんです。

みなさんはこの問い合わせを聞いて、「安く家を建てる」とは一体どのくらいの金額とイメージしますか?とっても難しいですよね。

そこで私が考えたのは今安く済ませたいのか、35年後でも安く暮らせる方がいいのか」ということでした。具体的に示すと、以下のような表現になります。(金額は説明と比較のために仮として単純にしています)

 

(A)新築時、住宅取得費が10円の家→35年後、暮らしにかかるお金が50円/月(長期優良住宅仕様、PVなし)

(B)新築時、住宅取得費が15円の家→35年後、暮らしにかかるお金が35円/月(ZEH以上の性能、PVあり)



私が若い頃よく目にしたアメ車。見た目はすごくかっこいいけど燃費が悪いという特徴でした。今ではすっかりエコ化が進んでいる車業界ですからちょっと懐かしいですね。

実はこの例えは、住宅にもあてはまるんです。当時のアメ車は比較例の(A)の家に当たります。住宅ローンを返済しながら日々の家計の負担も重なって大変そうです。

一方(B)の家は、長期のローン返済中でも将来設計を着実に歩んでいけそうなシミュレーションです。銀行は住宅ローン分のお金は貸してくれますが、光熱費を含む生活費は貸してくれません。この考え方をご理解いただいて、もう一度「安く家を建てる」の安いが何を目的にした金額なのか、返済可能額と生活費をシミュレーションして具体性のある金額を把握できるようお話をした...というわけでした。

 

家の価格はとらえ方で変わる「価値」になります。性能を高めることでコストアップしても、日常生活にかかるお金は抑えらえれる。このしくみをみなさんは「価値」としてどう感じますか?ぜひお家作りの参考にしていただければと思います!