大工村

大工村公式ブログ
菊川市 浸水家屋の復旧支援(2025年9月6日〜)

2025年2月に締結した「菊川市社会福祉協議会」と「NPO法人大工村」との連携協定に基づき、
9月5日に発生した台風15号による豪雨災害の翌日から、床下乾燥のためのダクトファンの貸し出し・設置、
および浸水家屋の状況診断などの復旧支援を実施しています。

今回の対応は、災害発生直後から社協と地域、そして専門家が連携し、
迅速に「住まいの二次被害防止」に取り組むモデルケースとなりました。
現地では床下の湿度や風の流れを確認しながら、家屋ごとに最適な設置方法を検討。
当NPOの技術顧問である信州大学・中谷先生が中心となり、地元の工務店・ボランティア・社協職員と協力して、
応急処置と復旧に関わる技術的な助言を行いました。

菊川市社会福祉協議会のFacebookでも、現地の活動の様子が紹介されています。
https://www.facebook.com/kikugawasyakyou?locale=ja_JP


主な活動の経過

  • 9月6日:初動対応として5世帯に計7台のダクトファンを設置。中谷助教による応急処置および乾燥指導を開始。

  • 9月7日:追加で2世帯に設置。住宅構造や湿度条件に合わせて風量を調整。

  • 9月8日:1世帯で設置を完了。床下の通風改善により乾燥の進行を確認。

  • 9月9日:1世帯で設置と既設箇所の経過観察を実施。今後の再設置や点検スケジュールを社協と共有。


今後の方針

今回の菊川市での活動は、
「地域工務店 × 社協 × 専門家」による連携協定が実際に機能した初の災害支援事例となりました。
大工村では、この経験をもとに、今後の水害発生時に備えた地域防災モデルの確立を目指しています。

また、床下乾燥の完了後も、応急修理や衛生管理、防カビ対策など、
被災後の生活再建に必要なサポートを継続して行っていきます。

引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。


NPO法人大工村
― 地域の力で、暮らしを守る ―
https://www.npodaikumura.com/