2008/03/03
耐震診断とは、現在使用されている建築物が、地震に対してどの程度耐えることができるかを診断し、耐震改修の要否を判断するものです。その建築物の図面や実地調査で、柱、梁、壁等の形状、材料などから地震に対する強さを把握し、現行の耐震基準と同等の基準(耐震改修促進法で規定)に照らしあわせ、地震に対する安全性を調べます。
日本の建築物の耐震基準は、過去の地震を教訓に何度も改正されています。1923年の関東大震災を契機に初めて耐震規定が設けられ、さらに1964年の新潟地震、1968年の十勝沖地震、1978年の宮城沖地震などにより部分的な改正がおこなわれてきました。その結果、それぞれの地震被害の現象に対処するためには耐震基準の根本的な見直しが必要となり、1980年(昭和55年)に建築基準法施工令の構造規定が大改正され、翌年(1981年)に施行されました。この新しい基準(新耐震設計法)が現在適用されている耐震基準となっています。
2008/03/03
吹き抜けとは、複数階の建物で、2層以上の高さにまたがって床を設けないスペースのことを表します。玄関ホールや階段上に設けるケースが多いですが、最近では居間の吹き抜けも増えています。
空間的な広がりを演出できる反面、冷暖房効率はやや落ち、臭いや音が伝わりやすい難点もあります。
2008/03/03
構造用合板とは、建物の耐力を確保するうえで、主要構造箇所に用いられる強度の高い合板のことです。構造用合板は、主に木造建築物の、壁下地材・床下地材・屋根下地材として用いられます。合板とは、薄くスライスした単板を数枚、接着剤で張り合わせたものです。単板の繊維方向が1枚ごとに交差するように張り合わせることで、強度を高めた建築材料になります。これを構造躯体に使えるようにさらに強度を高めたものを構造用合板と呼びます。
2008/03/03
通し柱とは、木造軸組工法などで、2階建て以上の建物の上階の軒から下層の土台までを『一本の柱で通してある柱』のことです。通常の柱よりもおよそ2倍から3倍の長さが必要になります。
通し柱はおもに外周に立てられ、通し柱同士は胴差(どうざし)が柱の側面に突き刺さるような形で固定されます。
通し柱は、1階と2階を構造的に一体化し、建物の耐震性や耐久性を高める役割を果たすとても重要な柱です。建築基準法では、すみ柱やこれに相当する柱を通し柱にすることになっています。
2008/03/03
ライトコートとは、中庭の一種で、建物の中心に吹抜けのスペースをつくり、この吹抜けに面して窓をつくる建築手法をいいます。
マンションで採光や通風を確操するために設ける吹抜けもライトコートの1つです。ライトコートを設けることで、通常なら光が入りにくい場所にも自然の光と風を採り入れることが可能となります。
光庭やライトウエルと呼ばれることもあります。