大工村

大工村公式ブログ

定期更新の記事

人に守られた森が、人を守る。意外と知らない山の生態系

ようこそ、大工村へ!
前回(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2016/09/post-907.html)にもお話した通り、山は山を守る人々によって森林整備され、健康を保っています。
彼らが山を健康な状態にしてくれているおかげで、私たちは家を建てることができ、災害時のリスクも低くなっているのです。
では、「守られていないはどうなってしまうのでしょうか?

整備をされていない山は、枝葉が生い茂りその中は暗く、一本一本の木はやせ細っています
そして山の景観が損なわれるだけではなく、適切な木の量を超えてしまうと、周辺に暮らす人々にも大きな被害をもたらすことがあるのです。

例えば、雨が降った際に土砂崩れが起きるメカニズムは、森林の整備と深く関わっています。枝打ちや間伐していない森では、木の根元の地面まで光が入らないため下草も生えず木の根も育ちません
こうしたところに大雨が降ると、地盤が弱いために土砂崩れが起きるわけです。

山は人に癒しを与えてくれますが、時に人に甚大な危害を加えます。
山を守る人々にきちんと整備された木々が、巡りめぐって私たちの家になっているんですね。
一期一会のこの巡り合いを、ぜひ大工村にお手伝いさせてください!

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~山を守る人々~豊かな山々に隠された何百年にもわたる営み

ようこそ、大工村へ!
豊かで青々とした山を見て、皆さんはどんな思いを浮かべますか?
人の手が加えられていない自然」の風景だと思ったのなら、ぜひこのつづきを読んでください。
今回は、を守る人々のお話です。

すべての「山」には、基本的に所有者がいます。
民有であったり国有であったりしますが、彼らが「山を守る人々」です。
昔からその多くは先祖代々山を受け継ぎ、時に木を売ってお金に換え、それを山に還元して何十年何百年と守ってきました。例えば、私たちにとって身近な富士山。山頂付近は、浅間神社の所有ということをご存知の方もいらっしゃると思います。

所有者たちは受け継いだ山を守るために、植林下刈り間伐など森林整備をし、山を健康に保っています。
間伐が行われず手入れのされていない山は木が過多に生え、それぞれの木の成長も悪く一本一本が細く弱くなります。
そんな状態の山に雨が降ると、地盤が水に耐えられず土砂崩れを起こしてしまうのです。
山を守る人々は、所有している山だけでなく、周辺に暮らす人々の安全も守っているんですね。
ですから私たちは彼らの仕事を邪魔しないよう、山に勝手に入ったりそこに生きているものを勝手に採ったりしてはいけないのです。

普段は何気なく眺めているその「山」にも、たくさんの人々の願いが込められています。
山へ出掛けた際には、山を守る人々のことを思い出してみてくださいね。

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家づくりのノウハウ~木造?RC造?結局何を選んだらいいの?~

ようこそ、大工村へ!
大工村ブログをご覧の皆さまの中には、これから家づくりを始めようという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は家づくりのノウハウとして、構造についてお話したいと思います。

一般的に住宅で使用される構造は、木造鉄骨造(重量鉄骨・軽量鉄骨)、RC造(コンクリート)の3つです。ビルやマンションにはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)が使われることも多くあります。
それぞれ長所と短所を持ち、どれが一番オススメと言い切ることはできません。

大工村では、木に触れあう体験ができるイベントやツアーをたびたび開催しており、木の心地のよさはとてもよく知っています
実際、床に杉の無垢材を取り入れたお客様からは、「まだ言葉も喋れない息子たちが、真夏のお風呂上りに合板の床を通りすぎて杉の床のところまで行ってゴロゴロしている」という感想をいただきました。
ご自身も、仕事から帰ってきて靴下を脱いでしばらく歩くと、足の裏がサラサラになっていることに気が付いたそうです。

木造住宅に使用されるのは、何十年もかけて育った木。大工村の「こども工務店」では、その木を実際に運んでみたり、叩いて組んでみたりといった体験をしていただけます。
価格や性能、数値もとても大切ですが、いちど木に触れあってみてから、どんな構造の家にするか決めてみてはいかがでしょうか?

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大工村HISTORY~はじまりと変革のものがたり~

ようこそ、大工村へ!
大工村は現在約20社の大工さんたちが登録し、様々な活動をしていますが、今日に至るまでには長い年月がありました。
今回は、大工村のこれまでの歩みについてお話ししたいと思います。

大工村の創始者は、現村長であるノリさんの父です。
自身の経営する材木屋の加工場を磐田市周辺の大工さんに無料で開放したことが、大工村の前身となりました。2000年のことです。

家業を引き継いだノリさんは、この場所を遠州地域の大工さんたちにもっと活用してもらうにはどうしたらいいのか思案しました。
新築住宅着工数が着々と減っている現代において、大工さんがやっていくべきなのは「セルフプロデュース」。待っているだけではお客さんに選んでもらえないこの時代には、ホームページやブログを持つことが必須になっていたのです。
けれど、インターネット上の激しい競争の中を、大工さん一人ひとりのホームページやブログが検索結果の一番上に出てくるようにするのは難しい......と感じたノリさんは、
「そうだ!絵本の『スイミー』で小さな魚が集まって大きな魚を退けたように、大工さんたちを集めてみんなで一緒にやればいいんだ!
と気が付きました。

ノリさんの考えに賛同してくれた数社の大工さんたちと共に、公式サイト「大工村.com」が2008年にオープン。
大工村の存在を多くの人に知ってもらうことで大工さんの登録数も増え、大工村の加工場も賑やかになりました。
それから大工村は遠州地域のために活動を続け、3年前からはNPO法人として認証されています。

現在の大工村がどんな活動をしているかは、公式サイトや公式ブログでご紹介しています。
ぜひ、覗いてみてくださいね♪

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大工村の大工さんって、どんな人たち?

ようこそ、大工村へ!
こんにちは、村長のノリさんです!
以前、大工村をよく知らない方たちに向けて「大工村って、どんなところなの?」というお話をさせていただきました。(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2016/08/post-899.html
今回は、実際に大工村に入村登録している大工さんたちがどんな人なのかをお話しようと思います。

大工村の大工さんたちは、全員が遠州で活動し、この地域に居を構えています
大好きな遠州地域に家作りで恩返しをしたい。そんな熱いハートを持った腕利きの大工さんばかりです!
大工村が開催している、木と触れあったり防災の知識を深めてもらうためのイベントやツアー、お祭りなどの催しには、「家作りを通して遠州を子どもたちの笑顔があふれる地域にしたい」という想いがあります。これを運営してくれるのも、ボランティアで参加してくれる大工村の大工さんたちです。
おかげで、大工村のイベントはいつも大盛況。参加した方々は、日常ではあまり会う機会のない本物の職人さんたちと触れ合っています。

ノリさんと家作りへのお互いの想いを分かち合って、本当に遠州のために頑張っていると感じる大工さんたちが集まっているのが大工村です。
きっとあなたの理想の家を実現してくれる大工さんと出会えますよ♪

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