大工村

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大工村エッセイ ~ホタルから想う木の大切さ~

ようこそ、大工村へ! 村長のノリです。
最近では、わざわざ出かけていかなくては見ることができなくなってしまった「ホタル」。
ここ豊岡では、ホタルはまだまだ、近くで見ることができます


今日は終戦の日。ホタルといえば、アニメ映画『火垂るの墓』は観ましたか?
戦争によって消えて行く子どもの命と、ホタルの光のはかなさ...。
何度観ても、私はぼろぼろ泣いてしまいます。


ホタルがいる田舎には、必ず森があります、木があります。
その木は、人が一生懸命に育ててきた木なんです。

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戦後の復興資材を確保するために大規模な森林伐採が行われ、その後、荒廃した山を緑化するために、植林が進められます。
昭和30年代以降は、高度経済成長のもとで、建築用材に適し、成長も早いスギが、もっとも多く植えられました。

それらのスギは、外国産の安い木材におされて、使われなくなっています。
伐ることさえできずに、伐採の適期をすでに超えてしまっている現状を、なんとかしなければなりません。

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そういった状況ももちろんありますが、私は、自分達と一緒に歴史を刻んだ材木で家を建てているということが、しぜんで、理想的だと思っています。

ですから、地元の天竜杉はもちろん、全国の優良な国産木材をたくさんご紹介しています。


地元の大工さんが、地元や国産の木材を使って、その土地に住む人の家を建てる――

大工村はそれを目指しているのです。


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ホタル
の住む山
について想いを馳せてみませんか。
DIY-studioでは、天竜の戦後の植林の映像をご覧いただけます。
ご希望の方は連絡してくださいね。



防災訓練に"イザカエルキャラバン"を活用してください!

ようこそ、大工村へ!猛暑が続きますが、こんな時に災害が起こったら...と考えてみてください。
いつ起こるかわからない災害。そのための防災訓練はとても重要ですよね。
 
保育園や幼稚園、こども園など、小さなお子様が毎日過ごす施設では、定期的な防災訓練が義務付けられているそうです。
同じことを繰り返すことは大事ですが、同じことばかりを続けていると、どうしても飽きてしまったり、興味が薄れてしまったりします。
 
そんな時に思い出してほしいのが、私たちが提供している「イザカエルキャラバン」です!

私たちの日々の情報発信を通じて問い合わせをくださった、磐田市にある「豊田みなみ保育園」さんで、先週、イザカエルキャラバンを開催させていただきました。

今回は年長組みさんに、水消火器、紙食器作り、バケツリレーを体験していただきましたよ。

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開催前、小さな子どもに、どこまでのことができるのでしょうかと、園長さんからご質問がありました。
たとえばバケツリレー、年中さんでも大丈夫だと、ご自身も小さなお子様を持つ大工村村長のノリさんは話します。
 
もっともっと、保育園、幼稚園、子ども園で、イザカエルキャラバンを活用してほしいと思っています。

大工村が発行している無料新聞「わくわく新聞」「クラシカル」を配布していただければ、開催費用はいただきません。
保育園関係者の方、あるいはお子さんを預けている親御さん方、お孫さんのいるおじいさん、おばあさん方、少しでも興味を持っていただけたらお問い合わせをお待ちしています!

「ICOI不動産」 ~納涼まつりに込めた想い~

こんにちは!ICOI不動産の松下です。
7月29日に開催させていただいた、昭和レトロの納涼まつりには、たくさんの方に来ていただくことができました。ありがとうございました。

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なぜ、不動産屋が、まつりをするのかと、思った方もいらっしゃるでしょう。
私は、不動産屋は、家を売るお手伝いをしていることはもちろんですが、町づくりのお手伝いもしていると思っています。
たとえば、周りに空き家が増えていったとしましょう。防犯の心配も出てきますね。人の気配がないというさびしさもあります。
特に、子どもの声が聞こえないということは、自分達の後を守ってくれる次の世代へバトンを渡すことができないということなのです。
さびしい地域にしないために、空き家を増やさないという使命感のもとで、私は不動産屋をやらせていただいています。

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ずっとその土地に住んでいると、家や土地を売るのは何かあった時でいい、まだ先で、と思うでしょうが、50~60代の方々は、そろそろ相続について考えてもよい時期です。
売却について少しでも関心を持ってもらえる場、出会いの場として、納涼まつりを企画させていただきました。

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ICOI不動産
を知らない方はまだまだたくさんいらっしゃいます。これからもいろいろなイベントを企画していきたいと思います。
よろしくお願いします!

無垢材のお話④ ~木の表情 その2~

ようこそ、大工村へ!先回(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/07/post-961.html)に引き続き、無垢材の表情の2回目です。
今回は、木の節(ふし)についてお話します。

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★節(ふし)
節とは何でしょうか。写真で示した、目の部分です。
これは実は「枝」の跡なんですよ。枝が出ている部分を元から切り落とすので、目のような「節」が表に出てくるわけです。
この元の部分が生きている間に幹の中に取り込まれて幹の組織とつながったものを「生節(いきぶし)」といい、枯れた状態で取り込まれて組織とつながっていないものを「死節(しにぶし)」といいます。
死節は幹の組織とつながっていないので、節の部分が抜けて穴が開いてしまうこともありますが、それを埋めることも可能です(穴が開いているのも趣があっていいものですよ)。

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枝のない木などありませんよね。でも、節のない木が実は存在します。
正確にいうと、表面に節が出ないように育てられた木、ということです。手間がかかるので、節のない木は当然、価格も高くなりますが、見た目の問題で、強度とは関係ありません。

誰でも使える多目的レンタルスペースDIY-studio」に来ていただければ、さまざまな材木の見本を見ることができます。DIY-studioでのイベントも随時行っていますので、チェックしてくださいね。

http://www.kk-kawai.com/diy.html

大工道具シリーズ ~げんのう~

ようこそ大工村へ!

前回(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/06/post-955.html )に続き、大工道具のご紹介。

今回は「げんのう」です。

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釘を打つための鉄製の道具で、「とんかち」「かなづち」「ハンマー」とも言われています。

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「げんのう」は、かなづちの中でも、片方が平らで、もう片方がわずかに丸みがあるものをさします。へぇー、そんなふうになっていたっけ?と思う方もいらっしゃるでしょう。日常生活で、大工道具をじっくりと見ることはほとんどないでしょうが、ぜひこの機会に少しくわしく道具を知っていただければと思います。げんのうとは、漢字では「玄翁」。なんと、この道具を考え出したお坊さんのお名前だとも言われています!

げんのうの、平らな面では釘を打ち、丸みのある面では釘打ちの最後の仕上げのひと打ちに使います。なぜ最後の仕上げを丸みのある面でやるのかというと、表面に打ち跡が残らないようにするため。

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ハンマーが、打つだけでなく、抜く作業もできるのに比べて、げんのうは打つことに特化した道具なのです。打ち跡がつかないようにという、日本人の職人の細やかな気配りを感じませんか。

 

電動工具の普及で、現在の大工さんの間ではほとんど使われなくなってしまったげんのうですが、みなさんの周りで、げんのうにこだわっている大工さんがいるかもしれませんよ。

 

また、大工道具に興味のある方へお勧めしたいのが、神戸にある「竹中大工道具館」です。げんのうも、さまざまな種類がずらりと展示されていて、圧巻です。家族連れで楽しめるので、ぜひ行ってみてください。http://www.dougukan.jp/

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