ようこそ、大工村へ!村長のノリです。
今年から月に1度開催している材木屋ツアーズでは、私が木についての知識をお伝えしています。普段何気なく目にしている木でも、実は皆さんが知らないような秘密が隠されているんですよ。
ということで、今回はこんな質問に答えてみたいと思います。
Q:どうして木は水に浮くんですか?
A:ほとんどの木の体積の半分以上が空気だからです!
木を顕微鏡で見てみると、乾燥したヘチマのようにスキマだらけなんです。なので水と木を全く同じ体積にした時、水よりも木の方が軽い(密度が小さい)んです。
水よりも密度が小さいものは、水の中に沈む「重力」よりも、浮き上がろうとする「浮力」の方が大きくなります。
だからほとんどの木が水に浮くんですね。
密度が小さくて軽い木は、空気をたくさん含んでいるので、手で触れてもあまり水分を吸い取られずさらさらとしています。心地よさを感じられるので、床や壁など肌が触れる場所に使われることが多いですね。
逆に、密度が大きくて水に沈まない木は、堅くて腐りにくいという特徴があるため、ウッドデッキなどの水濡れの多い場所に使われることが多いんです。
水に浮く木・浮かない木、柔らかい木・堅い木。それぞれの性質に合わせた"適材適所"で木が使われているんですね。
木造住宅は、家の構造の大部分が木で出来ています。どの部分にどんな木が使われるのか、それは何故なのか?
気になる方は、一度材木屋ツアーズ(https://daikumura.com/blog/hitorigoto/2017/01/1141.html)に申し込んでみてはいかがですか♪