大工村

大工村公式ブログ
秋祭りの様子から考える、災害時のトイレの備えについて

こんにちは
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『こども達のキラキラした笑顔をつくる!!』でおなじみ、NPO法人大工村です。

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長く感じた夏がやっと終わり、日中も過ごしやすくなってきました。10月は秋祭りの催しが増えてきます。皆さんの地元でも開催されることと思います。遊びに行く方や運営を手伝う方など、近くに住んでいても普段は見かけない方と会う機会にもなる秋祭り。地域コミュニティづくりにも有効な行事かもしれませんね。

実は今回お伝えしたいのは、お祭りの時のトイレ問題!これが災害時の状況とちょうど重なる状況と考えられます。お祭りが行われるのは、みなさんのお近くの公会堂ですね。そこへ町民が集まり、トイレ利用で行列ができることもしばしばあるでしょう。もし、そこが災害時の避難所となったことを想像すると、同じことが起きるということが言えます。

先日視察で出かけたぼうさいこくたいでは写真のようなトイレ設備が紹介されていました。数百人規模が利用する想定で、およそ2~3日程度使える容量が備わっているそうです。こちらを利用しても、災害時にはトイレ利用を待たなければいけないでしょう。気持ちにゆとりがない時の待ち時間は、どんな人にとっても良いものではありません。避難所があるから大丈夫ではない!ことも知っていただきたいと思います。

2510 ぼうさいこくたい トイレ.jpeg

特にトイレは、年齢によるものや男女差があります。プライバシーの守り方についても個人によって感覚が違い、便秘になって体調を崩すかたもおられます。仮に地面に穴を掘ってトイレをしよう!と思っても道具が必要です。どうぞ、今からでもご自分にあったトイレを見つけて、準備していただくと良いと思います。

大工村では、災害時にも安心して住めるよう、自宅が避難所になる家を作る技術を持った工務店が揃っています。さらに、リフォームも得意なメンバーばかりです。気の合う工務店探しは今からでも遅くないです。ぜひ大工村のサイトでチェックしてお問い合わせしてみてくださいね。

◯大工村サイト 匠一覧(大工村メンバーの一覧ページです)
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菊川市 浸水家屋の復旧支援(2025年9月6日〜)

2025年2月に締結した「菊川市社会福祉協議会」と「NPO法人大工村」との連携協定に基づき、
9月5日に発生した台風15号による豪雨災害の翌日から、床下乾燥のためのダクトファンの貸し出し・設置、
および浸水家屋の状況診断などの復旧支援を実施しています。

今回の対応は、災害発生直後から社協と地域、そして専門家が連携し、
迅速に「住まいの二次被害防止」に取り組むモデルケースとなりました。
現地では床下の湿度や風の流れを確認しながら、家屋ごとに最適な設置方法を検討。
当NPOの技術顧問である信州大学・中谷先生が中心となり、地元の工務店・ボランティア・社協職員と協力して、
応急処置と復旧に関わる技術的な助言を行いました。

菊川市社会福祉協議会のFacebookでも、現地の活動の様子が紹介されています。
https://www.facebook.com/kikugawasyakyou?locale=ja_JP


主な活動の経過

  • 9月6日:初動対応として5世帯に計7台のダクトファンを設置。中谷助教による応急処置および乾燥指導を開始。

  • 9月7日:追加で2世帯に設置。住宅構造や湿度条件に合わせて風量を調整。

  • 9月8日:1世帯で設置を完了。床下の通風改善により乾燥の進行を確認。

  • 9月9日:1世帯で設置と既設箇所の経過観察を実施。今後の再設置や点検スケジュールを社協と共有。


今後の方針

今回の菊川市での活動は、
「地域工務店 × 社協 × 専門家」による連携協定が実際に機能した初の災害支援事例となりました。
大工村では、この経験をもとに、今後の水害発生時に備えた地域防災モデルの確立を目指しています。

また、床下乾燥の完了後も、応急修理や衛生管理、防カビ対策など、
被災後の生活再建に必要なサポートを継続して行っていきます。

引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。


NPO法人大工村
― 地域の力で、暮らしを守る ―
https://www.npodaikumura.com/

鹿児島県霧島市・姶良市 水害復旧支援のご報告

2025年8月7日に発生した線状降水帯による豪雨災害で、鹿児島県霧島市および姶良市では多数の家屋が浸水被害を受けました。 NPO法人大工村では、「地域の工務店ネットワークによる技術支援」を生かし、発災直後から床下乾燥や応急修理などの復旧支援活動を継続しています。

◆ 支援の概要

霧島市・市議有志・社会福祉協議会・ボランティアセンターの連携により、これまでの災害対応では例のない規模で送風機やダクトファンが現場に導入されました。 9月末までに多くの家屋で床下乾燥が進み、カビや木部の腐朽といった二次被害を最小限に抑える成果が確認されています。

当NPOは、技術顧問の中谷助授(信州大学)および支援制度アドバイザーの木村准教授(長岡技術科学大学)と連携しながら、家屋修理が完了するまで現地支援を継続してまいります。

◆ 主な支援の経過

8月8日 中谷助授と連携し、霧島市オバマビレッジへ床下乾燥用ダクトファン10台を送付。乾燥方法や清掃手順などの技術情報を共有。荏原製作所よりダクトファン10台・排水ポンプも提供。

8月12日 霧島市・山口市議がボランティアセンターで機材貸出管理シートと申込フォームを構築、運用開始。

8月15日・16日 NPO法人Vネットより計342台の送風機を提供。当NPO管理のダクトファンと連携運用。

8月17日 当NPOから送付したダクトファン・延長ケーブルがボランティアセンターに到着。総計約400台の機材を管理運用。

8月18日 設置完了。木村准教授による被災者支援制度オンライン説明会を開催(霧島市議・姶良市議らが聴講)。

8月20日 霧島市が防災行政無線で床下乾燥の実施を呼びかけ、新たに20件超の設置依頼。

8月22日 送風機・ポンプの無償貸出を広報。現地質問に対し中谷助授が配置指導。

8月25日〜26日 山口市議が「住宅復旧支援金の整理」「浸水後の乾燥の重要性」に関するスライドを作成・公開。

8月30日 計160台の送風機・ダクトファンが被災家屋で稼働。

9月8日 中谷助授が霧島市役所にて復旧技術に関する説明と情報交換。

9月11日 中谷助授がボランティアセンターで「水害後の次のステップ」説明会を実施(市職員・社協職員約20名参加)。

9月25日 木村准教授が霧島市訪問。支援制度の整理スライドを活用し、部署横断での情報共有の重要性を提言。

9月26〜27日 山口市議の案内で被災者宅訪問。乾燥状況や支援制度の進行状況を確認。罹災証明調査が概ね適切に実施されていることを確認。

◆ 今後の方針

大工村では、

専門家と連携した再発防止・技術共有

被災者の制度活用支援

ボランティアセンターや行政との協働体制の検証

を行い、今後の水害に備えた地域防災モデルづくりへとつなげていきます。 引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。

参考資料リンク こちら

NPO法人大工村 ― 「地域の力で、暮らしを守る」 ― https://www.npodaikumura.com/

【だいくまんプロジェクト】9/27 水害対策セミナー開催のお知らせ

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8月の船明地区の大雨による被害を支援し、その後も継続して課題に取り組むだいくまんプロジェクト!9月は先日開催された水害対策セミナーの2回目が実施されます。今回は災害が起きるメカニズムとして水害にフォーカスし、山に出かける企画です!

 

実際の山の状態は、木が切り倒されただけで 搬出されない丸太がゴロゴロしています。そんな山に大雨が降ると、川岸に根っこがむき出しになった様な木が流れ込む。本来山の地面は木の根っこが地中に伸びていることで雨が降っても安全な状態を保つことができていました。しかし、現状は根っこも一緒に木が倒れ、地盤が弱くなった山の地面の土が、転がっている丸太とともに川に流れ込む。そうやって流された丸太がダムを作り、川が堰き止められる。それが決壊した時に一気に増水し下流の土手を壊して水害が起こります。こういった水害が発生する根本的なしくみの理解を今回は共有できることを期待しています。

 

今回のセミナーでは、山に入り実際の姿を見ながら、小枝を拾って燃料にし、食事も作ります!災害支援で協力し合う社会福祉協議会の方もご参加いただけるため、同じ釜のメシを食べて、今後の連携の強化に役立てる時間になればと思っています。

 

今私たちは「森林税」を支払って生活しています。水害は川の整備だけでなく、山にもお金が行き届き健全な姿になって欲しいですね。長年大きな問題が解決されない山ではありますが、関心を持っていただく方が1人でも増えることを願っています。セミナーへのご参加はお気軽に大工村までお問い合わせください。開催後のレポートのお楽しみに♪

【災害支援活動報告】令和7年8月16日船明地区大雨被害について

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先日、8月16日(土)に起こった天竜区船明地区の大雨において、被災されたみなさまには心からお見舞い申し上げます。現在も不便な生活を送られている方には、1日でも早く安心した生活が送れるよう私たちもお力になりたいと思っています。

 

そこで、今回は、だいくまんプロジェクトとして船明地区の大雨被害へのご支援を行いました。その活動内容を時系列でご報告いたします。

 

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◆被害発生と状況、具体的な支援内容

令和7年8月16日(土)、船明地区では床上浸水:約7件、床下浸水:約50件が発生しました。大工村では情報提供と機材(ダクトファン)の貸し出しと人員提供によって復旧をご支援いたしました。

 

◆8月17日(日)

朝・社会福祉協議会(社協)がミーティングを行い、今後の対応を協議。

午後・大工村からダクトファンとマニュアルを提供。社協はボランティア団体とともに、被害地域の全戸へ連絡先が記載された紙をポスティングし、連絡のあったお宅を訪問・対応。

 

◆8月18日(月)

床上浸水したお宅で希望の方へダクトファンを設置し、風の流れを確認していただきました。

 

以上、今回の対応は、この二日間で実施しました。

 

◆対応を通じて感じたこと

今回被害が発生したエリアは過去にも水害を繰り返している地域とのことで、住民の方々は復旧方法にある程度慣れている様子でした。一軒一軒の住人の方を把握したことで、高齢者が多い実態が分かり、機械操作のダクトファンを扱う時に操作の一助をどこまでお願いできるかという不安を感じました。浸水被害への対処は48時間を過ぎたあたりからカビが発生し始めるため時間が限られます。その中で、社協や大工村の関係者の連携をよりよくするための関係作りに取り組む必要性を感じました。

 

現実となった災害支援活動によって準備してきたことの確認と今後の課題がつかめました。だいくまんプロジェクトは今後も続きます!どうぞ応援よろしくお願いします。

 

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